定期的なトリミングで、早期発見・早期治療!?
シーズーの男の子、アーサー君、1才のお話です。
アーサー君は、定期的なトリミングのため、杉浦犬猫病院に1ヶ月に1回は必ず来ていました。
今年の9月終わりのこと、トリマーが、トリミング時、左前肢に、直径1.5cm程のしこりを発見。以前まではなかったしこりを不思議に思い、トリマーが、先生に報告。
先生は、アーサー君の家族に、細胞診した結果、悪性の可能性があることを示唆し、しこりを切除し、その組織を検査センターへ送って詳しく調べることを勧めました。
後日、アーサー君は無事手術を終え、切除されたしこりは、検査センターへ送られました。2週間ほどして返ってきた結果は、『悪性毛母腫』という悪性の腫瘍でした。
しかし悪性度の低いもので、再発の可能性は極めて低く、早期に手術ができたことで、予後も良好であることがわかった飼い主さんは、ホッと胸をなでおろしていました。
手術後も順調で、お薬での治療はしていますが、今までどうり元気に生活しています。
定期的にトリミングにいらしていた子でしたので小さいうちに発見できたことは、不幸中の幸いだったと思います。
もし定期的に連れてこられてなかったら「もっと大きくなって、大事に至っていたかもしれない!」と考えると、トリマーとして1つの命を救うこと対して貢献できたことは非常に嬉しいことであり、それと同時にいかに日頃のちょっとした観察が大切かを知らされました。
s ![]()
今回のケースは悪性腫瘍でしたが、それ以外にもトリミングすることは、清潔さを保ち・皮膚病を予防し・心臓病の早期発見(先生の聴診により)もできます。心臓病は良くなることはあっても完治できない病気です。心臓に雑音があった時点から心臓病用の食事を与えることで、少しでもその子が、健康的に長生きしてもらうことができるのです。
また家でブラッシングやシャンプーなど手入れの出来ないワンちゃんは特に小さい頃からトリミングをされることで毛玉が出来たり、爪が伸びすぎたり、外耳炎になったりすることを予防でき、又美容嫌いにもなりにくいようです。毛玉を取るのに長時間かかったり、痛い思いをするようでは、ワンちゃんがイヤになってしまうのも当たり前です。
それを上手にやるのがプロのトリマーですが、ある程度は飼い主様のご協力が必要です。美容は月1回がりそうです。が、それが難しいようでしたら、せめて2ヶ月に1回は連れてきてくだされば、と思っています。その間は毛の長い子は毎日簡単で結構ですので、全身ブラッシングをしてあげましょう!それを繰り返すことで、普段とは違う異常を見つけることが出来ると考えます。ワンちゃんとのコミニュケーションもとれて一石二鳥です!!