近年、動物の高齢化が進むにつれ、腫瘍疾患の増加が認められます。現在、犬における死亡原因の約25%は悪性腫瘍であり、10歳以上では約50%(日本獣医がん研究会)と、かなりの割合を占めており、早期発見、早期治療が重要となります。
今では、犬猫達は"ペット"ではなく、"家族の一員"としてお互いにかけがえのない存在であり、愛する家族の健康、そして長寿を切に願うものです。病気の早期発見には、オーナーさんの協力が必要です。定期的に体を触ることで"皮膚にしこりはないか?"、"体重が急に落ちてないか?"といったことを調べることができ、また、腫瘍疾患だけでなく、日々の元気、食欲、便、尿の状態など、より注意深く観察することで、体調の変化に早期に気付いてあげることができます。
がん治療とは、チーム医療であり、私達獣医師だけではできません。犬猫達、オーナーさん、獣医師、看護師の協力があってこそ、命をつないでいくことができると考えています。